ALPINE GUIDE Tsutomu Sugisaka
アルパインガイド 杉坂 勉
(社)日本山岳ガイド協会認定上級登攀ガイド

ジャパン・アルパイン・ガイド組合(J・A・G・U)所属
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  杉ちゃんのWeb日記  
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2011年8月17日(水)〜18日(木)
小川山

 バテバテの草刈合宿から1夜明け、17日〜18日は、これまた1年ぶりに小川山へ行ってきました。
 今回は同じJAGUの先輩ガイドのお手伝いです。
 このところの筋トレのおかげで、脚力は付いてきたので、立ち込みには自信があったのですが、久々のスラブにちょっとドキドキ!!講習会なのであまりハードなクライミングではなかったものの、久しぶりのリードクライミングは、かなり緊張させられました!
 本格的クライミングも、さらにトレーニングの必要性を痛感させられましたが、やはり青空の下でのクライミングに、忘れかけていたときめきを思い出した2日間でした。

2011年8月14日(日)〜16日(火)
立山・内蔵の助平登山道整備


 リハビリ後、ようやく仕事にも本格的に復帰してきました。
 本格復帰第一弾は、ガイド!ではなく、立山周辺の登山道整備でした。ルートは、立山の真砂岳直下にある内蔵の助山荘から、黒部側の内蔵の助平方面に下りて行く道で、この道は概ね内蔵の助谷に沿ってついています。
 いつも毎年7月と8月のお盆前の2回行っていたのですが、去年はケガのために行くことが出来ず、ちょっと心配していました。
 1年ぶりの登山道は、少しだけジャングルと化しており、沢沿いの道などは、ごろごろした石がすっかり草に覆われてしまい、歩きづらくなっていました。また所々道が分かりづらいところもあり、整備前に歩かれたお客さんたちには、大変申し訳なく思います。
 さて、そんな半ジャングル化した道を、今回は3人がかりで2日間かけ、大々的に草刈をしてきました。また段差の大きなところや、危険箇所にはロープも増設。道の状態はだいぶましになりました。
 但しここは、自然のままの地形を利用し、あまり手を加えずに上手く道をつなげているルートなので、一般j縦走路と言うにはあまりにも過酷な道です!内蔵の助カール直下の尾根に付けられた部分などは、燕岳の合戦尾根など目じゃないほどの急登!!実際下から上がってくるお客さんたちは、ほとんどバテバテで小屋にたどり着いている様子。
 くれぐれも、十分な体力と経験、装備を持参して取り付いていただきたいと思います!
 ちなみに、1年ぶりの草刈合宿?は、復帰第1戦目とするにはあまりにも負荷が大きく、情けないくらいバテバテになってしましました・・・。
 んー、もっとトレーニングしなければ・・・。
 

2011年8月13日(土)
リハビリとりあえず終了

 このところ暑い日が続きますねー。HPからではありますが、残暑見舞い申し上げます。
 さて、ラストスパートで頑張ってきたリハビリですが、来週からスケージュールも埋っていることもあり、本日で一応の一区切りとして、終了しました。
 筋トレも最近では体幹のトレーニングや、実践的な動きの中で行うようなかたちでやってきましたが、動き自体とても安定してきたように感じます。またクライミングも、これに付随するように案外イケてます!
 今日も午後から、ストマジに行ってリハビリクライミングしてきました。
 はじめは少しからだが重く、動きもぎこちなかったのですが、アップ後はやはり体幹トレーニング効果なのか、とてもいい感じでクライミングすることが出来ました。
 自分で言うのもなんですが、1年のブランクを感じさせない登り!?だったと思います。
 いよいよ来週からは、ガイド業も復帰です。これからも頑張りますので、皆さんまたよろしくお願いします!!

2011年8月6日(土)
ガイド復帰のお知らせ

 先日、手術を受けた病院に、最後の診察に行って来ました。結果としては、手術で再建した靱帯は、満足のいく太さにはなっていないものの、緩みや不安定さは今のところ問題ないなし。筋力測定の結果も、もうひとつでしたが、退院以来ずっと懸案だった左足大腿四頭筋の筋力はアップしており、まずまずと言った感じ。ジムでのトレーニングでも、最近体の動きに安定さと力強さが出てきている実感が、感じられるようになってきました。
 以上のような結果、これで一応の治療活動は終了とし、これをもちまして、復帰宣言とさせていただきたいと思います。
 皆様には、昨年5月の怪我以来、多くの励ましとお見舞いを頂きまして、誠に難うございました。まだまだ筋力トレーニング・クライミング復帰に向けてのトレーニングなど、継続の必要はありますが、8月第3週より本格的にガイド復帰とさせていただきますので、今後とも宜しくお願いいたします。
 まずは、お礼と近況の報告をさせていただきます。有難うございました。
 

2011年7月25日(月)
クライミングしてきました

 先週末はとてもいい天気でしたね。私はというと、さぞや小川山などは込んでいようかと思いまして、こそこそとストーンマジックでコソ連してきました。
 7月からは、そこそクライミングにも復帰していたのですが、いずれもトップロープやオートビレイ機を使ってのクライミング。今回は去年の怪我後、久々のリードクライミングでした。
 しかし、1年間以上本格的なクライミングから遠ざかっていた体は非常に重く、左ひざもまだ無理の出来ない状態なので、どこか及び腰・・・・。フォールが怖くて思い切ってクライミングが出来ません。さらになまりになまった前腕は、すぐにパンプしてしまう始末。
 しかしこれでめげていられるほど、世の中は甘くありません!!とにかく今回は、リードの感覚を取り戻すことと、緊張感を持ったクライミングの実践。その上で、やさしいルートで、身のこなし方の再認識を心がけて登りました。

 んー、しかしクライミングへの本格的復帰は、もう少し時間がかかりそうです・・・。

2011年7月22日(金)
熱中症対策に朗報!

 どうやら台風6号も、無事に通過した模様ですね。やれやれ。
 さらに台風一過の昨日今日は、オホーツク海高気圧の影響で、秋のような涼しさ。夜も良く眠れて、ホット一息といった感じでしょうか。
 私も、このところ筋トレは順調で、左足の筋力も回復してきている兆しが感じられます!
 また来週からは、再び気温も上昇し、暑くなりそうな気配。私も先週末の前穂北尾根に続き、復帰トレーニングに励みたいところです。
 さて、ここで耳寄りな情報??去年、今年の猛暑とさらに節電ムードで、このところ熱中症が心配されています。かく言う私も、3年前からは行動中の水分補給には気を使っており、ハイドレーションシステムやスポートドリンク等を愛用しております。
 そしてこのところ愛用しているのが、大塚製薬から出しているOS-1という経口補水イオン飲料。俗にいうスポーツドリンクは、体液と同じ塩分濃度にすることにより、水分の吸収を早めているのですが、このOS-1はその効率をさらに高めたようなもの。これに含まれる塩分濃度や、イオンバランスは限りなく体液に近く、病院で行う点滴と尾簿同じ効果があるとのこと。実際飲んでみると、他のスポーツ飲料と比べ、かなりしょっぱい感じがします。
 が、しかしその効果は、ここ何回か使用した感じから言うと、行動中の筋肉の動きが良いことや、行動後の疲労感が以前ほど無いように感じます。
 またOS-1を飲みながら、他の水やスポーツ飲料、さらにアミノバイタルなどもあわせて飲むと、体に良く吸収され、効いているような感じがします。
 ただしこのOS-1は、いまのところ入手しにくく、病院の売店や大きなドラッグストアで、500mlのペットボトルがおいてあるのみ。写真の粉末タイプは、ネット通販で購入しました。また他のスポーツ飲料と比べても、少々お値段高め。
 しかしこの優れた水分吸収効果は捨てがたい。ということで、私はとりあえずこの粉末タイプ1Lもしくは、きっちり半分に軽量して500mlにしたものを溶かして作り、これだけでは足りないので、さらに他のミネラルウォーターなどを、1L程度持ち歩くことにしてます。
 とにかく疲れの残り具合が違う!熱中症対策にも効果的!この夏お勧めの商品ですね!!皆さんも一度試して見てはいかがでしょうか?
 

2011年7月18日(月)
ガイド復帰に向け




 鬱陶しい梅雨も早々に明け、いよいよ今年も夏山シーズン到来ですね!
 最近の私は、8月からのガイド復帰に向け、最後の筋トレに励む毎日です。そしてこの連休は、より実践的なトレーニングを!ということで、ガイドルートの定番中の定番である、前穂の北尾根に行って来ました。
 穂高といえば、去年の怪我以来久々の訪問。まずはお決まりの上高地を出発し、徳沢横尾と通過して涸沢へ。しかし今年の夏は、上高地も暑いですねー。涸沢についた頃には、のども体もカラカラに渇いた状態でした。
 翌日は、4時ちょっとすぎに涸沢出発。朝焼けに染まる穂高の山々を見ながら一路X・Yのコルへ。コルからはロープを付けて、ショートロープのトレーニング。
 X峰、W峰と順調に越え、いよいよV峰へ。ピッチを短く切りながら、連休で混み合う核心部を、縫うように越えて行きました。
 前穂の頂上へは10時に到着。まずまずのコースタイムだったと思います。肝心のショートロープ技術も、まずまずの出来でした。
 さてここからキミ子平経由、重太郎新道を下って行ったのですが、南面にあたる岳沢側は既に炎天下!強い日差しと高温に、頭クラクラ状態で岳沢ヒュッテに到着。大休止の後、さらに温度の上昇した岳沢を、木陰を求めながら下って行きました。
 今回は復帰に向けてのトレーニング山行でしたが、復帰に向けての最終テストの意味合いもありました。結果は技術、体力共に完璧というわけではありませんでしたが、復帰に向けての手ごたえは十分に感じることが出来るものでした。
 皆様には、大変ご心配をおかけしましたが、8月には再び元気な姿をご披露させていただけそうです。今後とも引き続き宜しくお願いいたします。







2011年7月4日(月)
ロープワーク講習

 昨日は以前から頼まれていたロープワーク講習のため、湯河原幕岩に行って来ました。
 今回の受講生は、国際山岳医を目指す3名の方。普段からクライミングには、あまりかかわりの無い方ばかりで、はじめのうちはかなり悪戦苦闘気味でしたが、講習を受ける姿勢は真剣そのもの。普通なら頭がこんがらがってしまうようなロープワーク技術も、熱心に練習していました。
 私自身としては、去年の怪我後初めての外岩。幕岩の細かいスタンスへの立ち込みに、はじめ戸惑うところもありましたが、何とかクリアー。今後も筋トレと平行して、徐々にクライミングにも復帰していくつもりです。

2011年6月23日(木)
抜糸しました

 今日無事に抜糸してきました。傷口は写真のように極小さいもので、とても靱帯移植をしたような傷には見えません。内視鏡手術もさることながら、現代医学の技術って凄いものですね!
 これで残すは筋力の回復のみ。8月の第一週には最後の筋力測定があります。まずはこの筋力測定に向け、筋トレがんばります!!
 あ、それとガイドもぼちぼち再開しますよ!

2011年6月17日(金)
抜釘終了!

 昨日無事に抜釘手術から退院してきました。現在は少しまだ腫れがあり、自宅で薬を飲んだり氷で冷やしたりしています。来週23日に抜糸があるのですが、それまでは安静ということでしょうか。
 とりあえずこれで、一連の治療活動は終了。皆様には大変ご心配をおかけしました。また多大なお見舞いもいただき、誠に有難うございました。今後は抜糸後の状態を見て、状態がよければ再び筋トレを再開し、完全復帰を目指すということになります。
 おそらく完全復帰は7月の後半ぐらいになるでしょうか。これからも完全復帰に向け、頑張ります。

2011年6月14日(火)
抜釘

靱帯再腱手術からはや1年。いよいよ膝に入っているネジを抜く時がやってきました。これが終われば、まだまだ筋トレは続けなければなりませんが、一応の治療は終了となります。今14日の午後12時40分。手術の順番を空腹に耐えながら待っているところです。手術前後は1日以上禁食。術後の状態では16日の木曜日には退院です。もうひと踏ん張り、頑張ります。

2011年6月6日(月)
地図読みハイキング

 昨日は奥武蔵・二子山へ、池袋西武「ひだまり山荘」主催のハイキングに行って来ました。
 今回はちょっと趣向を変え、地図とコンパスを駆使しての??地図読みハイキングです。
 二子山は地図上の登山道と、実際の登山道が違うので、現在位置の把握をしながら登るのにちょうどいい場所。
 道自体は良く整備されていて歩きやすく、所々に現れるちょっとした岩を注意して歩けば、問題になるようなところも特にありません。また山頂を経由してぐるっとまわってきても、3〜4時間程度の行程なので、地図読みの講習をしながらの行動にちょうどいい感じでした。
 参加した皆さんも、はじめはコンパスの使い方に悪戦苦闘気味でしたが、熱心に地図を眺めているうちに、最後は、少しは地図とコンパスに違和感が無くなった様子でした。
 これからは、毎回地図とコンパスを携行し、道迷いなど無い様にしていただければと思います。
 でも、まだ地図とコンパスに自信ない方は、しっかりとガイドを雇っていってくださいね!? 

2011年5月30日(月)
冬の剣岳??

 今年は2週間以上も早く梅雨が訪れてしまいました。なんだか変な陽気ですね。
 変わった陽気は平地に限らず、山の上にまでも。
 つい先週まで、立山の国立登山研修所の大学生春山研修会に携わり、剣岳周辺に入っていたのですが、剣沢に入山したその夜に、何とこの時期にしてはまとまった大雪に見舞われ、翌日の朝には剣沢周辺は40〜50センチの雪に覆われてしまいました!

 当然のことながら、日が昇り、気温が上がってくると、剣岳周辺の谷といわず沢といわず、至るところが雪崩れ始め、この日は身動きが取れず、剣沢の夏山前進基地に篭りっぱなしの1日になってしましました・・・。
 明けて3日目は天気も良く、雪もまずまず落ち着いてきたので、大幅に予定を変更して雪崩の来ない尾根筋での研修を実施しました。しかし入山時にはまるで雪など無かった稜線にもたっぷりと雪が積もり、あたりはまるで冬山の装い。思わぬ降雪や雪崩を見ることが出来、学生達にはそこそこ良い経験だったかもしれませんが、なんだか今年の春は変な感じですね。一体夏はどうなることやら、ちょっと心配です。




2011年5月14日(土)〜15日(日)
立山・室堂周辺スキー登山









 先週末は国立登山研修所関係の友人2人とうちのカミサン、それに私の4人で、立山・剣周辺の山スキーに行ってきました。
 週間予報では、まずまずの天気予報だったのですが、初日14日は室堂に着いたとたんに小雪が舞う始末。なにやら不吉なまえぶれ・・・。
 この日の予定は室堂から真砂を越え、真砂沢に滑り込み、剣沢を登り返して剣沢泊。ところが真砂に向かって大走りを上るにつれ風も強くなり、やがては大粒のアラレが吹き付ける始末!やっとの思いで稜線にたどり着いたときは、視界もあまり良くなく、真砂沢へのドロップポイントを探すことさえままならない感じでした。そでも途切れ途切れに覗かせる稜線の風景に目を凝らし、別山への夏道を忠実にたどってようやくコルにたどり着き、スキーを履くことが出来ました。やれやれ、ここ暫く味わったことの無い、本気モードになった一幕でした。
 ようやくの思いで滑り込んだ真砂沢は、この天気にしては上々のコンデション。うっすらと積もった新雪が、心地よいターンを可能にしてくれました。しばし大斜面と、大きな谷間のスキーを楽しみ、雪が重たくなってきたところで剣沢との出合に到着。小一時間の至福のひと時でした。
 ところが、ここからがこの日の核心。剣沢の登り返しでは、高度を上げるにつれ再び風が強くなり平蔵の出合を越えた頃から暴雨風警報発令!冷たい強風に雪面は凍りつき、シールの効きもほとんど無し!時折襲ってくる突風に2度ほどブ飛ばされ、ホウホウの体での登り返しでした・・・。

 明けて翌日は朝から快晴。少々風はあったものの、前日の剣沢と比べればかわいいもの。まずは別山乗越まで登り、雷鳥沢に向かって本日最初の1本。雄大な立山。室堂周辺の山々に囲まれながら、快適に大斜面を滑降しました。
 滑り込んだ昨日の大走りの登り口から、山崎カールに向かって登り返し、カールの手前から下に見えるブルドーザー道まで一滑り。適度に緩んだ斜面はまさに快適そのもの。ブルドーザー道まで一気に滑り込みました!
 そして最後は一ノ越まで再び登り返し、今回の締めを飾るべく、途中夏道をたどって一路東一ノ越へ。目の前に広がる後立山の山々や、今越えてきた一ノ越から雄山の雄大な姿、龍王岳から鬼岳、獅子岳に伸びる稜線をしばし堪能し、眼下に広がるタンボ平を目指してドロップ!適度に緩んだ雪と、適度に立った傾斜に、今回の締めくくりのターンを決め、太ももが悲鳴を上げる頃、黒部平の駅にたどり着いてのでした。
 今回は、昨日の吹雪の中の行動といい、今日の快適なスキーといい、ほんの2日間の短い間でしたが、本当に雄大な山々をまさしく肌で感じ、スキーという道具を介して大いに堪能し、幸福感に浸った山旅でした。
 







2011年5月9日(月)
帳付山

 連休も終わり、山にも再び静寂が訪れた月曜日、ひっそりとたたずむ帳付山に行ってきました。
 帳付山は、群馬県上野村と埼玉県秩父市にまたがる標高1620mほどの山ですが、一昔前は訪れる人も少なく西上州の秘峰といわれていたようです。ところがこのところ、関東百名山に数えられたようで、上々に登山者も増えた様子。ところが、その稜線は岩稜も多く、一部道が不明瞭なところもあるので、なかなか侮れない山です。
 私達はいくつかある登山道のうち、上州側の上野村から入り、天丸橋を起点に大山〜倉門山〜天丸山〜帳付山とたどり、馬道のコルまで戻って、天丸橋に下りるという周回コースを計画しました。
 ちょうど私達が訪れたこの頃は、アカヤシオやミツバツツジの咲くシーズン。この日も北面の日影ではまだつぼみがちでしたが、陽の光がさんさんと注ぐ南面では、山肌を鮮やかな赤色に染めていました。
 集発時間がちょっと遅くなってしまったので、天丸山はパスしてしまいましたが、グルッと1週して6時間30分。きれいな花々をめでながらの、スリリングな岩稜通過と、なかなか充実した一日でした。

2011年5月6日(金)
GW立山・剣



 早いもので、去年の靱帯断裂から1年が経とうとしております。この間、皆様には多大なお見舞いやご支援を賜り、感謝の言葉もございません。
 また私のガイド復帰を我慢強く待ち続けていただき、あわせて御礼申し上げます。

 さて実質ガイド復帰第一弾、はこのGWからとなりました。今年は立山・室堂周辺でのスキーと、剣岳・源治郎登攀の2本立の計画です。
 去年は、2月、3月の降雨とその後の寒気で、山はどこもカチンコチンでしたが、今年はどうやらそれは無さそう。
 しかし、こともあろうに天気がイマイチ。連休前の週間予報とは裏腹に、連日強風と寒気の影響で、不安定な空模様・・・。連休前半のスキーは、30日の午前中に、浄土山周辺を何とか滑れたくらいでした。
 明けて後半も、好転の予報は何処へやら。源治郎に取り付いた4日は、晴れの予報でしたが、早朝から剣周辺はガスが立ち込め、途中小雪が舞い散る場面も・・・。それでも2峰の懸垂を終える頃には、徐々に晴れ間も覗き、無事山頂についた頃には、まずまずのパノラマを楽しむことが出来ました。
 ともあれこの連休を期に、ガイド業復帰に向け、大きな1歩をまた踏み出すことが出来ました。1年間待ち続けてくれた皆様、本当に有難うございました。
 これからもどうぞ、宜しくお願いいたします。


 


2011年4月12日(火)
西穂に取材

 つい報告が遅くなりましたが、先週末に震災の影響でのびのびになっていた雑誌の取材で、西穂に行ってきました。
 このところの震災のことや、福島の原発を考えると、なかなか腰は重かったのですが、そろそろ山も春模様に変わりつつあり、今期最後のチャンスかということで、思い切って行ってきました。
 天気も週間予報では、この週末はあまり思わしくない様子だったのですが、車で新穂高につく頃には雨も上がり、ロープウェーの山頂駅からは濡れることなく、西穂の小屋へたどり着くことが出来ました。
 翌日は撮影の時間もあるので、5時に小屋を出発。うっすらと明るくなった稜線をアイゼンを効かせ、快適に上がって行きました。心配していた天気も上々で、絶好の撮影日和!
 独標につく頃にはすっかり明るくなり、あたりは360度の大パノラマ。ここでモデルさんにロープをつけ、いよいよ核心部へ。高度を稼ぐにつれ、穂高の山々はもちろん、遠く八ヶ岳や南アルプスの山々、そしてその後にはシルエットとなった富士山も望むことが出来ました。
 雪も堅過ぎず軟らか過ぎず、適度な堅さでアイゼンも良く効き、稜線のほとんどを覆い隠してくれているので、とても快適に、しかし適度に緊張感を持ちながらの、久々に楽しい!登山になりました。
 西穂の山頂にもたっぷりと雪がの残っており、しかし春の雰囲気を漂わせてとても気持ちのいい登頂でした。

2011年4月6日(水)
気を取り直して

 このところテレビを見れば震災の話で連日気をもんでばかり,.少し気持ちも落ち込んでいましたが、ここで気落ちしてはと、2週間前からリハビリにも復帰。イマイチ伸び悩んでいる左足の大腿四頭筋の筋力アップを目指し、毎回ハードなトレーニングをこなしてきました。
 その甲斐あってか、わずかながら筋力測定での数値がアップ。さらにイマイチ力のはいりが甘く、筋肉も収縮しているのかいないのか、自分でもはっきりと分からなかったのですが、ようやくここに来て気からが入っている実感が感じられるようになってきました。

 リハビリの先生も、そこまで復帰できれば、筋力回復も間近ですと、太鼓判を押してくれました。
 これからも、震災にあわれた方々に負けないよう、1日も早い復帰を目指して頑張ります。

2011年3月16日(水)

 東日本震災で、関東近辺も大変なことになっておりますが、皆様は大丈夫でしょうか?
 私は、12日まで立山の国立登山研修所へ行っており、震災はちょうど下山してきた11日の夕方、テレビで知りました。
 まずは、震災にあわれた方々に、心からお見舞い申し上げます。
 今はとにかく、現在も被災地で困難な避難生活を送られている方々に、我々がどんな支援が出来るのか、考えていきたいところです。現時点では、なかなか目に見える形での支援が出来ないかもしれませんが、なるべくガソリンを使わないとか、買いだめはせずに物資を被災地に送る、節電をするなど、出来ることは必ずあるはずです。小さな支援でもそこからはじめたいところです。

2011年3月6日(日)
ひだまりハイキング

 3月の第一日曜日は、既に恒例となっている、ひだまりハイキングでした。
 今回の目標は奥武蔵と奥多摩の境にある棒ノ嶺。奥多摩の川井からバスに乗り、清東橋から南面の尾根をたどり、棒ノ嶺山頂を経て河又・名栗へ下りるルートを辿ってきました。
 登りのゴンジリ沢沿いの道には、かなり上までワサビ田が広がり、水の清らかさがうかがえます。
 棒ノ嶺からのくだりでは、先週降った雪に、少々てこずらされましたが、無事に名栗のさわらびの湯へ。ようやく咲き始めた十月桜に迎えられての下山でした。

2011年3月3日(木)
白馬でスキー

 昨日、今日と白馬でスキーしてきました。
 今回も富山のS,IW 師匠のもと、いわお塾での特訓です。(あれ、名前言っちゃったね・・・)
 昨夜からの新雪パフパフのパウダーを期待していたのですが、ちょっと重めの雪で思うように滑れません。
 カラダの使い方などの指導を受け、最後はそこそこ(ホントか!?)重雪も滑れるようになってきました。IW先生有難うございます!
 また思いがけず、以前ヨーロッパのスキー研修で一緒だったS,DちゃんがICONの撮影で来ていて、念願のEND OF LINEをサインとメッセージ入りで頂いちゃいました。
 
 

2011年3月1日(火)
近況報告

 早いもので今日から3月です。2月は何かと忙しく、留守がちでリハビリもままならない状態でした。そのせいか、月1回の筋力測定でパワーダウン。先月の数値を下回ってしまいました・・・。
 確かに筋力トレーニングには余り時間がさけなかったものの、その分山には行っていたのに、それだけではダメということなのでしょうか・・・。
 2月最後の昨日は、八ヶ岳のアイスに行ってきました。本当なら南沢辺りに行きたかったのですが、天気はあいにくと雨。関東は冷たい雨のようでしたが、ここ八ヶ岳は気温もそんなに低くなく、文字通り「雨」でした。
 仕方が無いので南沢はあきらめ、美濃戸のおばちゃんのところで登ってきました。
 雨に濡れた氷はやわらかく、アックスを打っても割れないので、姿勢とムーブの練習を繰り返ししてきました。
 3月は一体どんな天気になるのか?次回のアイスに期待です!

2011年2月15日〜18日
登山研 講師研修会

 先週は立山にある国立登山研修所の、講師研修会に参加してきました。
 ご存知の通り、この研修会は、2000年の大日の雪庇崩落事故以来中止になっていた冬山研修再開に向け、毎年行われてきた、講師だけの研修会です。
 今回の研修内容は、今年の冬山研修会の研修地である鍬崎山を踏査し、危険箇所の把握や、幕営地の確認を行うことでした。
 15日に研修所に集合し、打ち合わせ。どうやらこの週、好天がのぞめるのは翌16日のみとのこと・・・。1泊2日の予定を変更し、日帰りでの鍬崎山踏査となりました。移動の手段は、機動力重視ということで、もちろんスキー・・・。実は私にとってこの研修会が、この冬最大の懸案事項だったのです・・・。
 何せ富山の雪は、北海道はじめ、他の山岳エリアと違い、標高も低いのでかなり湿って重たく、スキーの取り回しが非常に難しいところ。そしてスキーのトップも浮きづらいので、前のめりに転倒する確率が非常に高いのです!まさしくいまの私にとって、再断裂の危機にいちばん近いエリアなのです!!
 といった不安をよそに夜は明け、いよいよ出発。所々残っているトレースをたどり、何とか鍬崎山の山頂へ。今回はゴンドラを使い、1100m地点からの出発とはいえ、山頂までの標高差は900m以上。今の私にはキャパギリギリのハイクアップでした。
 山頂での雪庇調査を終え、いよいよ滑降開始。最初の斜面こそまずまずの雪質だったものの、高度を下げるにしたがい、やはり雪は重たくなり始め、500mほど下ったところからは、いわゆる生コン状態!とにかく足をとられないよう、必死に下って行きました。
 あわすのスキー場に下りる導水管横の、最後のルンゼも慎重に滑りきり、膝ガクガクになりながらも、何とか無事にスキー場まで下ってきました。途中ヤバイ転倒も何度かありましたが、再断裂も免れ、ホット一安心。鍬崎山の踏査を無事終えたのでありました。
 次回3月はいよいよ本番。さてさて今年はどんな研修生に会えるのでしょうか。

2011年2月14日(月)
リハビリIN八甲田!!

 この三連休は、関東甲信越地方大変だったみたいですね??
 私達は(妻も一緒)リハビリも兼ね!?青森の知人を頼って、スキー&温泉湯治旅行in八甲田してきました。
 当初週間予報では、青森は大荒れの予報で、あまり期待せずにゲレンデスキーと、スキー場公認のオフピステ、フォレストコースが滑れれば恩の字かといった感じで出発したのですが、これがなかなかどうして!初日は曇りと雪の入り混じった天気で、ゲレンデのみのスキー、二日目もにたような感じだったので、ホワイトアウトの中フォレストコースを滑走。さて残った最終日はというと、さすがに大岳山頂は濃い雪雲の中に包まれ、見ることは出来ませんでしたが、東側の雛岳は雪煙こそ舞っているものの、快晴!しっかりとバックカントリーの用意も準備してきたので、青森の知人のはからいもあり、雛岳北東面のツリーランを楽しむことが出来ました!
 膝のほうも心配していたほどのことは無く、多少の疲労はあるものの、思いっきり八甲田のスキーを楽しむことが出来ました。
 また、オプション?で冬ねぶたや、市内の市場めぐり、そして温泉にも入りと、青森を満喫した3日間でした。
 青森のKN(イニシャルではありません)さんありがとー!

2011年2月9日(水)
湯川でアイスクライミング!

 今日は東京都心でも雪が降る天気でしたが、我々はそんな天気をよそに、湯川でアイスクライミングに興じてきました。
 今年は久々にアイスあたりの年。湯川の白髪エリアも久々に氷のカーテンがかかり、まずまずの状態。今日は気温高めということもあり、氷質も粘っこく割れづらいため、プチバーチカルアイスを思いっきり楽しむことが出来ました。
 参加された皆さんも、1本目のアップこそ動きが堅かったのですが、回を重ねるに連れ徐々に調子を上げ、最後はなかなかのクライミングをされていました。今期まだ2回目とのことでしたが、既に成果が現れてきていますね!!
 私も今期3回目のアイスなので、勘もほぼ回復。あとはリードクライミングに復帰が課題となりますかね。
 次回3月は八ヶ岳の南沢に行く予定。リード復帰はこの南沢ですかね。
 

2011年2月5日(土)
ガイド研修IN北海道

 先日のスキー復帰に続き、今回はガイド研修に復帰です。
 実は私、ガイドになるための検定をする側の、検定員でもありまして、科目は雪崩部門。毎年この時期に、検定内容を見直したり打ち合わせるために、検定員研修を行っているのです。
 今回の研修地は、北海道の十勝、カミホロ周辺でした。
 もちろん、研修場所までの移動はスキー・・・。今期これが初のバックカントリースキーとなるため、ちょっと不安を抱えての参加でした。
 研修は3日間行われ、先週までとは打って変わり、研修3日間は連日まずまずの天気。
 心配していたBCスキーも、さすがは北海道のさらさらパウダー。初日こそガチガチに守ってのすべりでしたが、2日目からは雪に足を足られることも無く、適度な浮遊感で滑ってくることが出来ました。
 しかし、今季初のBCスキーは、予想以上に体への負担が大きく、過度な緊張もあってか連日夜はひどい腰痛に悩まされました・・・。
 でも研修もそこそこに、BCスキーのスイッチが再び入りそうになってしまい、我ながらちょっと心配です!?

2011年1月30日(日)
今度はスキー

 アイス復帰に引き続き、今度はスキーに行ってきました。
 スキーは既にピラタスで一度滑っていますが、今回はもう少しスケールを大きくし、かぐらに挑戦です。
 今日のかぐらは降雪直後のようで、片栗粉のような感じのかなり良い雪質でした。ただ、所々深くえぐられていたりと、バーンが荒れているところもあり、まだまだ本調子ではない私としては、足をとられないように、慎重に滑りました。
 午前中は三俣エリアの緩斜面でしっかりと板の良い位置に乗ることを主眼に練習、午後からはかぐらから田代エリアに転進。大回りから中廻りで、スピードをセーブしながら安定した滑りを心がけて練習してきました!
 しかし今日は1日たっぷりと滑り、車に帰ってきた頃には膝はがくがく。まだまだ筋力不足は否めません・・・。

 来週は、ガイドの研修で北海道です。今度はバックカントリーなので、少々不安ですが、まあ調子に乗らず、慎重にこなして来たいと思います。
 

2011年1月28日(金)
またまたアイス

 先週末に引き続き、岩根山荘のアイスツリーで、今季初の講習会をしてきました。
 そしてこれは、私にとって術後初の私が主催する講習会でもあり、正式な復帰第一戦です!
 皆様には、だいぶ長い間お待たせして、申し訳ございませんでした。まだまだトップロープ主体の講習会がメインになると思いますが、今後とも何卒、御引き立ての程、宜しくお願いいたします。
 ちなみにこの日は、おりしもサッカーアジアカップ、韓国戦で日本が接戦をものにした、記念すべき試合の翌日!アックスを握る手も自然と力がみなぎります!!
 そして天気はというと、午前中は少し風はあるものの、日の光の恩恵も受け、一日快適に登ることが出来ました。
 私も週末に引き続き何本か登り、だいぶアイスの勘が戻ってきた感じを実感しました!

 さあ、今期はまだまだ寒い日が続きそうです。次回も大いに楽しみましょう!

2011年1月24日(月)
岩根山荘アイスイベント

 先週末は今季初のアイスクライミングに復帰してきました。場所は夏の小川山クライミングでいつもお世話になっている岩根山荘です。
 岩根山荘では、去年から庭先の一角に人工アイスゲレンデ(通称アイスツリー)を設置しており、2年目の今年は、そのアイスツリーを利用しての初心者対象アイスイベントを企画。我々JAGUのメンバーが、日ごろのお礼を兼ねて、講習を担当するという形で行われました。
 初日はアイス経験の度合いを見て班分けし、経験豊富な班では、どんどんルートを替えて登りまくり、傾斜の強い面でバーティカルアイスを登る時のムーブなども講習していました。
 私の担当した班は初心者の方が中心。まずはアックスの振り方やアイゼンの蹴り込み方からはじめ、バランスの良い姿勢の作り方などを講習しました。
 夕食の後はお決まりの懇親会。豪華景品も当たるジャンケン大会もあり、大いに盛り上がりました。
 2日目は、皆さんちょっとお疲れモードなので、のんびりゆっくり講習。経験者の班はでは、限定ルートでのクライミングにもチャレンジしていました。
 私達の班も、最後はバーティカルなアイスにも挑戦し、登る時のコツや、ムーブから、アイススクリューの打ち方なども体験していただきました。
 2日間という短い間でしたが、イベント終了時には皆さんドパンプ!クライミングあり懇親会ありと、盛りだくさんの楽しいイベントでした。
 私自身も、なんと今期初のアイスクライミング!トップロープでのクライミングではありましたが、米子のバーティカルを思い出させてくれる楽しい時間をすごしました。

2011年1月20日(木)
今期初スキー!

 毎日寒い日が続いておりますが、皆さん体調など崩されていませんか?私は先週風邪気味で、ちょっとしんどい思いをしてました。なにせ今年は都会の中にいる時間が多く、ちまたではインフルエンザも流行っているとのこと。気をつけなければ・・・。
 さて今週の18日〜19日と、またまた北八ヶ岳へ行って来ました。しかし今回はヤマケイの取材!もうすっかりお馴染みになった??赤いジャケットと共に、いよいよ私も雑誌デビュー!!
 内容は、冬山初心者の女性クライアントを、西穂に登らせるというもので、今回はそのトレーニング山行です。天気も週間予報とは裏腹に、まずまずの天気。特に初日は風もそんなに強くなく、しかし予想以上の積雪には悩まされましたが、それなりの成果が得られました。
 ちなみにこの記事は、来年の冬の特集となりますので、ご期待下さい!
 さてさて取材も無事に終え、ピラタスロープウェー山麓駅に降りてきたのは昼前。それではついでにスキーでもと、持ってきたスキー板をおもむろに取り出し(計画的犯行??)、今期初のスキーにチャレンジしてきました。
 思えば去年の5月以来、1度も板をはいたことは無く、はじめはすんなり雪に馴染めるか、とても不安でした。ところがこれがなかなかどうして。最初の1〜2本こそ斜滑降からボーゲンと、感触を思い出すように滑っていたのですが、1時間を過ぎる頃には調子が乗ってしまい、大回りから中回りと、どんどんレベルアップ!
 しまいには、今日はゴンドラに乗って山頂から滑るのだけは止めようと、堅く堅く心に決めていたのに、気がつけば既に山頂駅!!!標高差にして約500m(あまりたいしたこと無いか・・・)を3回も滑ってしまいました。病院の先生からは、まだ緩斜面しかダメと言われているのに・・・。
 もちろんスピードは控えめに、それなりにゆっくりと、感触を味わうような滑りですが、やっぱり楽しい!!もしかすると、去年の今頃より上手く滑れているのでは??思い起こせば靱帯切る直前が、自分自身の中ではいちばん最高の滑りだったな、もしかするとその最高の滑りがあの時から途切れずに、今ここにいるのでは??などなど、とてもとても心が弾んだ半日でした。

2011年1月14日(金)
ついに!

 こんにちは。最近寒いですね!
 私はというと、11日に病院の診察と筋力測定がありまして、経過は良好。筋力も再断裂未遂事件以前のレベルにほぼ戻りました。
 という訳で、早速担当の先生にも色々とお伺いを立て、まずは日常生活の快適さを求め、硬性装具から軟性装具へ。さらに最懸案事項であるスキーについても!結果、ゲレンデの緩斜面ならばOKを頂きました!
 そしてそこに渡りに船といいますか、塞翁が馬といいますか、暮れにチューンアップに出していたスキーが、本日無事キレイになって戻ってきました。
 思えば5月の怪我以来、スキーに触れるのも久しぶり!そして外はどこのゲレンデも白銀の世界・・・。
 さてさて、来週は今期初のスキーにでも行きましょうか!赤い彗星として???
 あ、もちろんクライミングも行きますよ。もちろん!?

2011年1月7日(金)
雪山復帰

 あけましておめでとうございます。
 なかなか天気の激しい年明けだったようですね。皆さんは、どのような年末年始を過ごされたのでしょうか?
 さて私はというと、年明けの5日に冬山に復帰してきました。
 場所は北八ヶ岳、ピラタスロープウェーから横岳の往復です。まだまだ左膝の靱帯は油断ならない状態なので、欲を張らずここにしました。
 久しぶりの雪の上は、とても心地よく、よく踏まれたトレースはとても歩きやすく、リハビリにはちょうどといった感じでした。
 しかし再断裂未遂事件以来、山に行かず、すっかり白く薄くなったツラの皮に、冷たく凍った北風が突き刺さり、やっぱ冬だなー!と、妙な懐かしさを覚えた1日でした。ちなみにこの日の気温は−12℃、風速10m/sぐらいなので、体感温度は−20℃以下か!
 さあいよいよ年も明け、2011年のスタート。復活ののろしを上げるとしますか!!でもまあ、焦らず慌てずね・・・。
 ちなみに写真の赤いジャケットは、来期マウンテンハードウェアーから出る新商品。
その商品テストも兼ねての山行でした。
 普段は青が私のカラーなのですが(のつもり)、着慣れない赤はなんと言うか、ちょっと恥ずかしくもあり、しかしまあこの際、「赤い彗星!!」として復活しますか???


2010年12月30日(木)
2010年という年














 皆さんこんにちは。
 巷では年末に向け大荒れの天気ということで、山行予定の変更や中止が相次いでおりますが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか。
 さて私はというと、リハビリを再会して1週間が経ち、膝の痛みも緩和されてきたところです。筋力は再断裂未遂事件以前とまでは行きませんが、7〜8割回復といったところでしょうか。
 年明けからは、3月ごろの完全復帰を目指し、ガンガン行きたいところです。でも1ヶ月のブランクもあるし、4月頃にずれ込むかな・・・。

 2010という年は、傍から見れば災難といわれるところでしょうが、実は私にとってはとても実りの多い年だったと思います。
 というのも入院しなければ出会えなかった人たちと知り合いになれたり、山以外の世界の話もいろいろと聞くことが出来ました。また時間に余裕が出来たことから、普段は見向きもしない読書というものにも触れ、8ヶ月の間に15冊以上の本を読むことが出来ました。これは活字文化とは無縁の私にとっては快挙と言えるでしょう・・・。ちなみにこの読書習慣はまだ続いております!!
 そして何より自分自身を客観的に見直す機会に恵まれ、この年で心身ともに自分自身の再構築をするチャンスに恵まれました。これも怪我がなかったら、永遠に得られないチャンスだったと思います。
 さてさて、心身ともに再構築した自分自身がいかほどのものか、山の世界に完全復帰したときに分かると思いますが、今からとても楽しみに感じております。ひょっとすると以前にも増して良いパフォーマンスが出来たりして!
 という訳で、皆様には大変ご心配とご迷惑をおかけしてしまった1年でしたが、来年はパワーアップした姿をお見せできることと思いますので、何卒ご容赦の程、宜しくお願いいたします。

2010年12月16日(木)
リハビリ復帰!

 本日、再断裂未遂事件以降、初めてリハビリに復帰してきました!
 さすがに1ヶ月のブランクは大きく、筋力はがた落ち、スクワットに至っては膝の内部が傷むなど、まだ未遂事件の爪あとは大きいようです。
 とりあえず、フィットネスジムの先生と相談し、年内は事件直前の筋力回復を目標に、まずはしっかりとした土台作りのため、軽い負荷でのトレーニングから再開することに決定。
 しかし、事件直後の何も出来ず、悶々とした毎日から脱却したことで心は晴れ晴れ!トレーニングできる喜びに浸っております!!
 でも油断は禁物。以前にも増して、慎重にトレーニングを再開した1日でした。

2010年12月14日(火)
謹慎期間解禁!

 皆様またまたご無沙汰です。
 さて、先日再断裂の危機があり、最悪の事態は免れたところまではご報告させていただきましたが、本日診断の結果、一応危機を迎える前の時点まで回復したということで、リハビリ解禁の許可が出ました!
 一時は気分もめいり、毎日悶々とした生活を送っておりましたが、今日からまた完全復帰に向け、頑張ることが出来ます!
 しかしこの1ヶ月、リハビリは何もしていなかったので、筋力もさぞ落ちていることでしょう。実際足はだいぶ細くなってしまいました。
 まあ、年末まではまずしっかりと下地を作り直し、年明けからまたバリバリとリハビリに励むつもりです。
 とにかくまだまだ無理は禁物!2度目は無いぞと肝に銘じ、慎重に、でも確実に復帰にむけてリハビリします。
 もしかすると、年明けにはリードクライミングとスキーも出来るのかなあ・・・。おっと、いけねえ、妻が隣で睨んでました。。。。

2010年12月2日(木)
近況報告

 皆さん、ご無沙汰してます。
 実はこのところ膝の調子が悪く、山歩きはおろかリハビリもままならない日々を送っております。
 というのも、11月中旬過ぎからなんとなく膝に熱を持っている感じがして、実際アイシングしながら寝る日もありました。
 思い当たるのは、直前までかなりハードに筋トレ中心のリハビリを行っていたことと、ハイキング中(遊びではなく仕事ですよ!)にぬかるみで健側の右足を滑らせ、かなり派手に転んでしまい、患側の左ひざをぐっと曲げてしまったことぐらい
 いよいよ不安になって、手術をした川崎の病院へ行き、診察してもらいました。一時は再断裂もしくは再腱靱帯が伸びてしまった恐れもあるといわれ、かなりブルー名日々を送っていましたが、つい一昨日の30日に、MRI検査等を受けた結果、靱帯は切れていないとのこと。不安定だった膝の動揺も収まり、とりあえず最悪の事態は免れました。診断の結果は膝の捻挫ということで、1ヶ月の安静と24時間硬性装具の着用を言い渡され、またまた退院当時に逆戻りするハメになってしましました。まあ再断裂してないならよしとしますか・・・。
 今回のできごとで、いまだ自分の体は不十分であり、焦らず慎重にリハビリをしていかなければならない身であることを、再認識させられた感じです・・・。
 よくよく思い起こせば、この時期がいちばん再断裂の危険が高い時期、今回の不幸中の幸いを無駄にせず、とにかく来年抜釘するまでは油断せずに慎重にいかなければ。
 でもこれで今年のスキー復帰は絶望的ですね。とほほ・・・。
 

2010年11月10日(水)
足場組み

 月曜日〜火曜日と小川山の定宿、岩根山荘のアイスツリー足場組みに言ってきました。
 足場は既にプロの業者によって組まれており、我々はそこに手を加えて結氷を良くしたり、アイスクライミングに使いやすくするといった作業内容です。
 夜はJAGUのメンバーの熱いトークを久々に聞き、またひとつもとの場所に帰ってきたなという実感を感じてきました。
 もう間もなく冬が来ます。おそらく岩根山荘のアイスツリーは12月中旬ごろからクライミング可能になるとのこと。その頃には、いやいやまあ年内最後か、年明け早々にはアイスにも復帰できるよう、これからもリハビリ頑張ります!!

2010年11月6日(土)
 色々と進展あり

 先日、術後6ヶ月目の検診がありました。筋力測定では、リハビリ場所が変わって環境の変化に戸惑いもあり、前回よりも筋力ダウン・・・。
 しかし膝の安定性はまずまずということで、よりサポーターに近い感じの軟性装具に変わりました。
 今までの金属製の硬性装具は、少々煩わしかったのですが、今後はより足にフィットするので、少しだけ快適になりました。また一歩進化の過程をたどったという感じです。ただ、山歩きや筋トレの時は、依然硬性装具着用ですが・・・。
 また5日(金)には、受傷後初めて山での講習会にも復帰。奥多摩の簡単な場所ですが、地図読みとセルフレスキューの講習をしてきました。クライミングの講習も12月ごろには復帰できるよう、またダウンしてしまった筋力も回復させるため、まだまだリハビリ頑張ります!

2010年10月30日(土)
クライミング復帰!

 皆さんご無沙汰しております。
 ここ数週間大きな話題も無く、HPの更新もしないままダラダラと過ごしてしまいました・・・。
 が、しかし今週からは再びエンジン始動です!
 リハビリは、今まで通っていた川崎の病院が保険期間切れになったので、もっと家に近い八王子のメディカルフットネスジムに転進。リハビリメニューも、膝の筋トレ以外に、足の先から体全体を見直し、まずはしっかりした土台作りにも着手。心機一転トレーニングに励んでいます。
 そして今週いちばんのホットな話題は、クライミングの復帰です!インドアで、しかもトップロープのみのクライミングですが、およそ半年ぶりの復帰。きっと惨憺たるクライミングになるかと思いきや、復帰第一線にしてはまずまずの手ごたえ。半年ぶりのクライミングを満喫しました!

2010年10月4日(月)
夏が来れば思い出す〜?




 暑かった夏を何とか乗り切り、いよいよ快適な山歩きシーズンがやってきました!
 ということで、10月のリハビリ登山第一弾は尾瀬ヶ原に行ってきました。9月は何だかんだといいながら忙しく、リハビリもままならなかったので、久しぶりの山歩きに胸をときめかせての出発でした。
 金曜の夜行で出かけ、朝の6時に会津側の御池から入山し、まずは燧ヶ岳を目指しました。途中広沢田代や熊沢田代といった湿原を通る時は、おお、これぞ尾瀬!といった感じで早くも感動!最後の岩稜を登り、俎ーの頂上から尾瀬沼を見下ろした景色はまさに絶景!!西に目をやれば尾瀬ヶ原や、さらに平ヶ岳や奥只見、越後駒や荒沢岳までも望むことが出来、まさに雲上の別天地状態!実は登山歴20年の中で尾瀬に来たのは今回が初めて。。。「なんか、尾瀬って良いとこかも・・・。」と思わずにはいられませんでした。
 さてさて、この日は柴安ーまで往復し、早速下山。燧ヶ岳からの下りは、この界隈いちばんの難所といわれるナデッ窪をたどり尾瀬沼をめざしました。大岩のごろごろした沢沿いの道に難儀しながらも、無事に沼尻へ。そこから白砂乗越を越え、段小屋坂を通り見晴らしへ。と書けば、かなりすんなりしたペースですが、これがなかなか・・・。既に行動時間は8時間を越え、手術後、最長行動時間を突破してしまいました。
 見晴らしの弥四郎小屋にたどり着いたときには、午後の4時。御池を出発してから10時間が経っていました・・・。
 さすがにこの日は疲労が濃く、しかし10時間を歩き通せた喜びと、尾瀬の大自然の美しさにとても大満足の1日でした。
 あけて翌日は、至仏まで行くつもりでしたが、大事をとり、山ノ鼻から直接鳩待峠へ。ゆったりと始めての尾瀬ヶ原を堪能しながらの山歩きでした。
 今までは正直、「尾瀬なんて・・・」と馬鹿にしていましたが、これがなかなかどうして!日本の山々の、繊細で優美な一面を感じた2日間でした。





2010年9月20日(月)
リハビリ登山第2弾



 8月の乗倉岳、剣が峰続き、9月は中央アルプスの宝剣岳〜木曽駒が岳〜将棊頭山の縦走に行ってきました。
 出発は連休を外し、17日からの1泊2日。まずは当然のことながら、ロープウェーを使って千畳敷へ。そこから極楽平経由で宝剣岳へ。久々のクサリ場ではまだ動きがぎこちなく、「完全復帰には程遠いな。」といった感じでしたが、無事に宝剣山頂へ。ここで調子に乗り、山頂の大岩の上にまで登り、ご満悦でした。(おそらく担当のお医者さんんが見たら、大目玉だったかも・・・)
 その日は宝剣山荘に泊まり、夕暮れの雲海に沈んでいく夕日を眺め、感動モノでした。
 さて、あけて18日は、朝靄の中スタート。まずは木曾駒ケ岳を目指しました。こちらは良く整備されたとても歩きやすい登山道で、難なく山頂へ。この頃からガスも切れ始め、山頂では360度の大パノラマを堪能することが出来ました。「山ってやっぱりいいですねー!サイコー!!」
 そこからは、北の将棊頭山を目指し縦走。連休前の静かな稜線歩きを楽しめました。
 下りは、濃ヶ池〜駒飼ノ池を巡り、再び乗越浄土〜千畳敷へ。行動時間6時間30分。標高差こそ200〜300mと少ないものの、病院のベットに寝たきりのあの頃を思えば、なんと言う進歩!木曽駒の頂上ではちょっと感動モノでした。
 クライミング復帰にはもう少し時間がかかりそうですが、今回の山行のように一歩一歩確実に復帰を目指して頑張ります!!